2016年3月22日火曜日
モンスターズ・インク
中古アニメDVD モンスターズ・インク
ピクサーのフルCGアニメ
あらすじ:モンスターの世界では、人間の子供の悲鳴をエネルギーとして使っていた。
それを集めるのがモンスターズ・インク。
子供たちを怖がらせて悲鳴をあげさせることができるモンスターは、モンスターの中のヒーローだった。
だが、反面人間の子供そのものは、モンスターにとって毒のようなもので、実際に触れてはいけないと言われていた。
まして、この世界に子供を侵入させることは危険以外の何物でもなかった。
ある日、常に成績がNO1の人気者、サリーとパートナーのマイクは、それなのに人間の子供が侵入してくるのを見てしまい、慌ててかくまおうとする。
最初は、恐ろしい存在だと思って接していたが、実は何も害がないという事がわかると、だんだん情が沸いていき・・・。
子供を無事、子供部屋に帰してあげようとするのだが、実は子供の侵入は偶然の事故ではなく、人間界から子供を連れ去って新たなエネルギー抽出の実験をしようとするもので、その陰謀に巻き込まれてしまうのだが・・・。
好きな人は好きなピクサーアニメですが、私は自分からわざわざ見る事はないです。
でもあまりにも有名ですし、なんか「見ておいたほうがいい」的な圧が強い事もあったりして、さすがに「1本も見たことない」わけではないですが、見るとさすがに面白いんですよね。
そういう訳でTVで見るのがちょうどよいのですけど、こちらも安定の面白さでした。
ただ実はCGアニメは全部ピクサーか? と思うような知識ですので、今回ピクサーの作品リストを初めて見てみて、あれは違うんだ! というのもちらほらありましたw
さて、本作ですが、ピクサーの中でも人気シリーズなのかな、と思います。
そもそも小さな子供が対象に含まれているでしょうから、お話しはわかりやすいですし、適度な悪と涙とハッピーエンドで、ちょっとした気持ちのジェットコースターで飽きさせないんですよね。
小さなお子様には「飽き」が一番の敵ではないかなーと思います。
そして、本作にはその小さなお子様そのものが重要なキャラクターとして登場しますが、この子がもれなく日本人の感覚では可愛くない・・・と思います。
こういう味は、外国のアニメって感じで、いいんですよね。
その分、モンスターの方がなんだかカラフルで可愛いと思えるくらい。
小さい子にとって、小さい子が登場するというのはどんな感覚で見るんでしょうね。
あの子(映画の中にいて)ずるい! とか嫉妬したりするのかな?
【ストーリー】
モンスターの世界でエネルギー源となっているのが、人間の子供の悲鳴。
だから、モンスターズ・インクでは、毎日怖がらせ担当のモンスターが人間の子供の部屋に通じるどこでもドアを利用して、子供を怖がらせ悲鳴を集めています。
そこで1位の座をキープしているのがサリーとマイクというコンビ。
怖がらせ担当はサリーで普段はおっとりしていますが、一度吠えるとモンスターでもびびる迫力。
基本的に、コンビになっていて、脅かさないモンスターは、集めた悲鳴を運んだり、書類を提出したり、まあ、怖がらせ役をサポートする存在のようでした。
あくまで、会社組織なので、そういうシステムです。
マイクはマイクで、お調子者で周囲のモンスターとのつきあいが上手く、サリーを盛り立てている感じです。
でも、決して裏でじっとしているようなタイプではなく、サリーには俺がいなくちゃ、みたいな自信もあって、社交担当といった感じ。
書類は、いつも「そんなのいいじゃん」とスルーしようとしますが、事務のお局様のようなモンスターに目をつけられています。
モンスターズ・インクの美人? 受付嬢といい感じです。
そんなモンスター界でしたが、最近では人間の子供に耐性ができているのか、なかなか悲鳴の集まりが減ってきている事が悩みでした。
そしてある日、居てはいけない存在の人間の子供がどこでもドアからこちらの世界に入ってくるのをサリーが見てしまいます。
それはライバルである2位のモンスター、ランドールがエネルギー集めを時間外にやって、成績をずるしようとしている時の事故のようでした。
何故か慌てて子供を捕まえようとするサリー。
マイクは受付嬢とデートでしたが、なんとか捕まえてカバンに入れた子供を連れてマイクに相談しにいきます。
そして、そのセレブなレストランで、子供はカバンから出て大暴れ。
すぐにCDA(子供免疫局)がかけつけるが、子供は見つからず、その店にはモンスターズ・インクのロゴが入ったカバンが残されていた。
サリーは、子供にモンスターの着ぐるみをきせて、やり過ごし、家に帰してあげるチャンスを見つけようとするが、同時に子供の侵入は事故ではなくランドールには別の目的があって、わざと子供を拉致しようとしている、という事を突き止める。
子供を狙うモンスターとCDAから守りつつ、無事家に帰してあげたいと思う中、窮地に迫られ、モンスターズ・インクの社長にすべてを打ちあけてしまう。
すると、社長はそれならば、と社内を案内するが、実は社長こそが「人間の子供拉致」の黒幕で、ランドールはその仲間にすぎなかった。
自分達の計画に、人気モンスターがかかわってしまった事を、社長として嘆くが、主張を変えるわけにはいかず、サリーとマイクをモンスター・シティから追放する。
だが、追放先から自力でシティに戻り、CDAに社長の本性を暴露する。
そして、社長は逮捕され、人間の子供は無事部屋に帰れる事になったが、CDAの措置としては、その子供のドアを二度とこの世界とつながらないように、粉々にするのだった。
社長なきあと、モンスターズ・インクの社長はサリーとなり、悲鳴よりも子供の笑いの方が何倍もエネルギーになるとわかると、子供を笑わせて笑い声を集める会社になった。
こうして一見、平和が訪れたのだが、サリーの心の中にはあの人間の子供の存在が消えた分、ぽっかり穴が空いたままだった。
そんなある日、マイクはこっそりと人間の子供のドアの復元をしていて、サリーがお守りのように持っていたピースをはめれば完成だ、という状態にした。
そして、無事再会。
ほんとうのめでたし、めでたし。
【気になったところ】
普通に、子供との絆が感じられる最後の方では、鬼の目にも涙状態になってしまいましたが、どう考えても最初に何故、サリーは「人間の子供をかくまおうとしたのか」というのが気になりますね。
まあ、それがなければ話が進まないんですけど、もう少し納得できる設定があったらより良かったなーと思いました。
普通なら、「人間の子供がいるぞー」って叫べばいいんですもんね。
あとはCDAに任せて、という。
それと、どうしても子供という存在が絡んでいる事から、子供が成長したらどのみち忘れられていく存在、だとすると切ないなーと思いました。
劇中でも言っているのですが、「中学生は逃げろ」とか、子供でもモンスターを信じるようなピュアな時代だけしかつきあえないんですよね。
まあ、これも特例で、あの女の子はいくつになってもサリーと交流していくのかもしれませんが。
モンスターと言う存在が、切ないなーと思いました。
それと、良い意味での気になりなんですけど、やっぱり資本が大きいとローカライズが単なる吹き替えだけではないのがすごいな、と思いました。
元の作品を見たわけではないですが、オープニングタイトルが日本語になっていたりしたので、明らかにローカライズされたものだと思いました。
それだけならまだしも、劇中の背景などにも日本語があったりして、少しならそのまま元からあるのかもしれませんが、そうではないと思えるものもあって、さすがだなーと思いました。
子供向けということでの、配慮ですよね。
あと、モンスターといえば、私は「Aaahh!!! Real Monsters」が好きで、日本でニッケルオデオンが見れるようになった頃、夢中で録画してみていたのですけど、やっぱり文化的にモンスターという存在が身近なんでしょうね。
真似だとか二番煎じとかっていう次元ではなく、愛され続ける存在なんでしょうね。
ちなみにリアルモンスターズは学校がメインの舞台で、やっぱり人間の子供を脅かす勉強をしています。
こちらは人間界とのパイプは、トイレですが。
子供はもちろん、大人が見ても、よほど心が汚れていない限りは、普通に面白く見れると思いました。
そしてこの世界はCGアニメには違和感ないのでちょうどいいな、と思いました。
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